欧人日本へ渡来の図 (縦300cm 横600cm)

馬の図 (縦235cm 横462cm)

パリ日本館における絵画(藤田嗣治作)修復

パリ日本館所蔵の「欧人日本へ渡来の図」及び「馬の図」の二点は、1920年代にパリで活躍していた藤田嗣治(1886〜1968)が制作したものである。前者が3×6 m、後者が2.35×4.62 mという大型の作品で、藤田独特の技法によりキャンパス地に油彩で描かれ、背景に金箔が置かれており、二点ともテーマや素材を日本の伝統美術に求めている。制作は1929年頃であるが、藤田の優れた技術と完成度を示す作品として価値が高い。
修復では、画面のクリーニング、剥落止め、裏面コーティング、充填補彩、金の調子合わせ、ニスの塗布等が行われる。

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