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狩野栄川院典信筆 紙本著色「双鶴図」 (縦91.1cm 横27.7cm) |
リンデン州立博物館(ドイツ)・ベルツコレクションの |
ベルツコレクションの日本画については、これまで5年度に亘り19点修復してきたが、今年度は狩野栄川院典信(かのうえいせんいんみちのぶ)筆「双鶴図」を含め5点を修復する。 狩野栄川院典信は初代栄川院古信(ふるのぶ)の息子で、木挽町狩野家第6代にあたる。狩野常信(つねのぶ)(1636〜1713)亡き後の木挽町狩野家で最も才能のあった画家といわれており、山水、花鳥を得意とした。古信が早世したことからわずか2才で跡目をついだが、徳川8代将軍吉宗、10代将軍家治の恩寵に浴し奥絵師、御用絵師として活躍した。典信の時代に木挽町狩野家は隆盛を極めた。現存する典信の作品は少ない。 |