中国炳霊寺(へいれいじ)石窟涅槃(ねはん)塑像の修復

炳霊寺(へいれいじ)石窟第16窟涅槃(ねはん)塑像は北魏時代に制作されたものであり、全長9mに及ぶ巨大塑像である。この涅槃塑像は、中国国内に遺存する塑像の中では最も大きく、かつ完形であり、屋内に安置された涅槃像としては最も古いことから、考古学的・芸術的にも非常に重要な塑像である。1960年代のダム建設にともない水没の危機に瀕したため、9分割して水没窟内から搬出し、安全に収蔵されてきた。
本事業では、既に建設されている涅槃殿に運搬し、伝統的技法と現代科学技術材料を駆使して保存修復処置を施し、復原する。

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