ベニス東洋美術館の漆工芸品(馬具・武具)3点の保存・修復

ベニス東洋美術館のコレクションは、1880年代後半にハプスブルグ家の血筋を引くエンリコ・ボルボン・バルディ伯爵(1851〜1906)がアジアを旅行した際に蒐集したものである。同伯爵は東南アジア、中国を経て1889年に来日し、7カ月間日本に滞在した。その間、長崎、京都、東京、仙台、函館等ほぼ日本全国を回り日本の美術工芸品を蒐集した。コレクションの半数は、彼の死後、1925年に国家に寄贈された。現在、館蔵の日本美術工芸品は漆器、陶器、刀、武具、楽器、版画、掛幅等約4,500点に上る。
今年度、日本での研修経験もあるイタリア人漆修復家が鞍、あぶみ、兜の漆装飾の修復を行う。

Copyright (C) The Sumitomo Foundation. All Rights Reserved.

前ページに戻る