バルーチ墓石群(パキスタン)の保存・修復

パキスタン南東部のキルタール山脈のふもとからシンドゥ州・バルチスタン州のアラビア海沿いに200ヶ所以上の大小様々な墓地がある。このうちカラチ市近郊にある墓地は「バルーチ墓石群」と呼ばれ、10世紀から16世紀にかけてパキスタンに移住してきたイラン・バルーチ族の支族であるカルマティ族の上流階級の300余の墓石からなる。墓石には美しい幾何学模様の浮彫や花の文様が彫刻されているばかりでなく、その墓碑銘は貴重な歴史資料となっている。しかし、カラチ市の急激な拡大や度重なる盗掘によりこの墓石群は今や崩壊の危機に瀕している。
シンドゥ探検冒険協会(NGO)は、パキスタン文化財の考古学・歴史学的調査およびその保存・修復に豊富な経験をもち、今般、バルーチ墓石群の保護並びに保存・修復を行う。

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