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(縦78.6p 横36.4p) |
絹本白描普賢菩薩画像 |
真言宗の古刹、医王山感神院木山寺に伝わる仏画。本紙は軸装本で、絹本の上にやや青味がかった墨線で白象の背に乗る普賢菩薩を描いている。 本尊の円形頭光のみは金切金で表し、他はきわめて細勁な鉄線描風骨法を用いて表現している。 このような描き方は白描画と呼ばれてきたもので、中国元代に優秀作が多く出ており、本画も銘は無いが、その様式上からみて、元代の制作例の一図と判断される優品である。 長期間土蔵内にあったため本紙、表装ともにしみや虫食いをはじめとする傷みが著しく、修復は全体に及んで実施する。 |