|
|
(像高204.7p) | |
木造毘沙門天立像(もくぞうびしゃもんてんりゅうぞう) |
|
檜の一材から寄木造・内刳り、彩色の技法で造られたもので像高2メートルを超える大振りの毘沙門天像。全体に均衡が整い、肉付けも穏やかで充実するほか、甲や獅噛(しがみ)の丁寧な表現など、藤原時代後半ののびのびした趣きをよく保っている。 当初の彩色は完全に剥落し、現在は素地をあらわす。 矧ぎ目がすべて緩み、風蝕、虫・朽蝕が進行し、随所に干割れが目立つほか、一部に近世の補材が目立ち尊容を著しく損じているので、各矧ぎ目を解体し、虫損部・欠失部の補充填、見苦しい箇所の彫り直し等を行う。 |