(本紙  縦114p 横67p)

絹本著色不動明王像(けんぽんちゃくしょくふどうみょうおうぞう)

日光山内滝尾権現に伝えられた、鎌倉時代後期の作とみられる不動尊像。文化財としての価値はもとより、その図様から、希少な智証大師(ちしょうだいし)請来様の不動尊像として資料的重要性も認められる。現状では、天地左右が縮められ本来の迫力を失っているが、御像の大きさからも作成当初の威容が偲ばれる。
本紙・絵具の剥落、欠失が著しく、後世の修理による絵のずれが違和感を与えている。黴の除去、剥落止めと共にずれの補正を行い、亀裂個所の補修・補絹・折伏などを施し、保存を図る。

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