使者の間  四季草花図2面 (各縦186p 横235p)

障壁画「四季草花図」(しきそうかず)他2面 

実相院は、天台宗寺門派の門跡寺院の一つとして格式を誇り、鎌倉時代以来天皇・摂関家の子弟が入寺する慣わしであったため、天皇家から賜った文化財が多く伝来する。実相院客殿は江戸時代中期に東山天皇の中宮である承秋門院の御殿を拝領したもので、各室には永徳・探幽以来の歴代狩野派の障壁画を伝えている。
画面の亀裂や絵具の剥落が進行している保存状熊の悪い9面を3カ年かけて解体修理しているが、最終年度の本年は本助成の対象として狩野永敬の「四季草花図」と同永真の「宮廷図」及び同探幽の「竹に虎図」の修理を実施する。

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