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(像高108.1p) |
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小犬丸観音堂 天部像 |
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修復対象の天部像2躯は、本尊の如意輪観音座像と共に平安時代末期の仏像で、体部を檜材で造り、腕部は両肩で別材を用い、漆箔で仕上げている。 古代布勢駅家の置かれた当地に永く伝えられ、当地方に残る平安仏の中では最も良く体躯、相貌が残されているが、全体に虫蝕腐蝕が著しく、後世の稚拙な彩色補修によって本来の姿を失っている。 全体の解体補修により、虫蝕部の補充填、腐蝕部の取替作成、漆木屑等による補修を昨年度に引き続き実施し修復は完了する。 |