|
|
吽形(像高272p) |
|
木造金剛力士立像(もくぞうこんごうりきしりゅうぞう)(2躯) |
|
檜材を用いた寄せ木造りで、肉どりは凹凸に富んで面貌体躯とも力動感に溢れ、衣文の彫りは写実的で、簡にして要を得ている。全体に烈しい動きを示しながらそこに不自然さはなく、力強さを感じさせ、金剛力士像としてすぐれた表現に達している。 伝統に則った通有の姿の二王であるが、頭髪やもみ上げを彫り出すのは珍しい。作風から鎌倉時代後期の像立と思われる。 矧目がゆるみ、一部の後補が像容を損じていたので、昨年度に開始した解体修理を続行して復元する。 |