地蔵菩薩立像

像高 80.2cm 

(像内納入品)

 木造地蔵菩薩立像 附像内納入品

  圓照寺は、中宮寺、法華寺と並ぶ大和三門跡のひとつとして知られる臨済宗妙心寺派の寺院である。

 同寺に伝わる地蔵菩薩立像は、像内銘記および納入品によって、正中3年(1326)に中御門逆修(なかみかどぎゃくしゅ)のために南都大仏師法眼康俊、康成により造立されたことが判明した。中御門逆修は、中世奈良の中御門郷に所在した興福寺子院逆修坊において修されていた仏教行事で、毎年地蔵菩薩像を新造することが恒例となっていたといわれるが、現存が確認されているのは数体のみである。本像は後世において同寺に伝わった貴重な一例である。像内納入品は中御門逆修に関わる造像背景を知る上での極めて重要な資料と位置づけられる。

 今回対象となる像内納入品は、正中3年の納入後一度も修理されておらず虫損や埃・塵の付着により危険な状態にあり、緊急に修理を行う必要がある。


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