僧形八幡神像

本紙148.1cm×118.3cm

 弘法大師像

本紙138.9cm×126.0cm

僧形八幡神像及び附弘法大師像

  神護寺は、唐から帰朝した空海が真言密教の拠点とした寺院で、鎮護国家の真言密教寺院として歴史的に重要な役割を果たしてきた。正式な寺名は「神護国祚真言寺」といい、「八幡神の加護により国家鎮護を祈念する真言の寺」という意味があるとされる。

 僧形八幡神像と弘法大師像は、「互御影(たがいのみえい)」と墨書された保存箱に2幅1対で収められて同寺に伝来したものである。僧形八幡像は、平安時代の承平年間(931〜938)に存在したとされる「八幡大菩薩像一鋪」の鎌倉時代の写しであるが、神護寺に現存する最古の八幡神像として知られる。弘法大師像は様式等が異なり、制作年代がより遡る可能性もある。僧形八幡神信仰史および美術史における重要性から、令和7年(2025)に重要文化財に指定されている。

 しかしながら、僧形八幡神像は強い横折れが生じて料絹の断裂や顔料の浮きが見られるなど危険な状態にあり、弘法大師像は折れが無数にあるだけでなく過去の修理の不具合が指摘される状態にある。本年度より3ヵ年計画で修復を図る。


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