ボスニアヘルツェゴビナ・ナショナルギャラリー所蔵イコンの修復

 ボスニアヘルツェゴビナ・ナショナルギャラリーは、1946年に設立された同国最古の美術館であり、6,000点を超える美術品を所蔵している。
 修復助成対象は、同館が所蔵するイコン80点である。イコンは、テンペラ技法を用いて、キリストや聖母マリア、使徒や聖人などの聖画像が板絵などに描かれているもので、主に東方正教会で篤い崇拝の対象となってきた。同館のイコンは、58点が木製、22点が紙製である。制作は、15世紀から19世紀にわたり、現地様式からイタリア・ギリシア様式やロシア様式を含む多様な構成となっており、貴重な宗教遺産である。
 現状は、汚れや欠損、絵具の剥落など劣化が深刻となっており、緊急な修復が必要な状況である。2人の地元修復師による修復作業を行う。

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