ペンシルベニア大学考古学人類学博物館(アメリカ)所蔵
考古学的絵画の修復

 ペンシルベニア大学考古学人類学博物館は、ペンシルベニア大学に附属し1887年に設立された博物館で、大学がこれまで発掘してきた遺物を含め世界中の文化財を約100万点所蔵している。アジアセクションには、約25,000点の所蔵品がある。
 修復助成の対象は、日本の古墳や埴輪等、考古学的に重要な対象が描かれた所蔵する16枚のうち最も損傷が大きい6枚の水彩画である。1893年のシカゴ万博に出展するために当時の帝国博物館(今の東京国立博物館)から入手したものである。
 現状は、破れや断裂が発生しており公開や研究に耐えられない状態となっており、修復の緊急性が高い。修復はフィラデルフィアにある専門の修復センターによって行われる予定である。 

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