エジプト国イシスネフェルト王女石棺の修復

 古代エジプト新王国時代第19王朝(紀元前1295年頃〜1069年頃)の王ラムセス2世の孫娘と考えられるイシスネフェルト王女の石棺。
 この石棺は、2009年2月に早稲田大学古代エジプト調査隊によって、エジプト・アラブ共和国カイロ市近郊のアブ・シール南丘陵遺跡のイシスネフェルト墓の地下埋葬室で発見された。石棺は破壊されていたが、周囲に散乱した破片を回収したところ、復元が可能と判断された。石棺の表面には碑文と図像が青色の彩色レリーフで施されており、芸術性が非常に高い。
 今年度は、石棺移動の計画を策定し安全な遺物保管倉庫に移動、移送によるダメージの修理等を行う予定(尚、2016〜2017年度は、エジプト国内の政情不安の為、作業を中断していた)。

Copyright (C) The Sumitomo Foundation. All Rights Reserved.

前ページに戻る