パタン宮殿(ネパール)北タレジュ寺院尖塔の修復

 世界文化遺産に指定されているカトマンズ渓谷のパタン宮殿は、マッラ王朝後期にあたる17〜18世紀頃に建てられたネパールの伝統的な建築様式を代表する建造群である。
 今年度の修復助成対象は、1671年に建立された主要な層塔の一つ。今でも宗教的な儀式に使用されている重要な施設で、カトマンズ渓谷の他の寺院と同じように、尖塔は伝統的な打ち出し技法による金装飾が施されている。
 1934年の大地震時に修復された寺院の一つであるが、その後の保守の懈怠から危ぶまれていたところ、昨年4月25日の大地震で再び被害を受け、至急修復が必要な状態となっている(南タレジュ寺院尖塔は、2013年度の当財団の助成により修復した経緯あり)。

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