大英博物館(イギリス)所蔵 
喜多川歌麿筆「文を読む花魁図」他、日本画2点の修復

 大英博物館内の平山修復スタジオのスタッフと日本の国宝修理装潢師連盟が派遣する修復師との共同作業で所蔵の絵画を継続して修復し、技術移転も図っているもの。
1.「文を読む花魁図」(写真)は、単純な設定の中にも豪華で官能的な花魁の姿の表現を完成した優れた作品。
2.「聖徳太子像」(絹本著色、105.2cm×51.2cm、14世紀)は、香炉を持つ16才の太子が父、用明天皇の病気平癒を祈る姿が描かれており、歴史的資料としても大変貴重な作品である。
3.「扇面散らし図屏風」(河村文鳳筆、六曲一双、紙本金箔銀箔地著色、171cm x 377cm、1800年頃)は、35面の扇を散らしたとても豪華な屏風で、都で中世以来、人気のテーマであった。
 尚、3の「扇面散らし図屏風」は、今年度から修復対象に追加されたものである。

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