サンフランシスコ・アジア美術館(アメリカ)所蔵
狩野氏信(かのう うじのぶ)筆「鶴図屏風」の修復

 1966年に設立されたサンフランシスコ・アジア美術館は、西洋ではアジア美術に特化した最大級の美術館のひとつである。18,000点以上の美術品を所蔵しており、その中でも日本美術品は、5,000点以上所蔵している。
 修復助成対象は、築地小田原町狩野家の3代目である表絵師の狩野氏信(1616〜1669)による稀少で貴重な屏風。
 現状は、絵の具の剥落、破れ、汚れ等が多く、非常に脆い状態であるため収蔵以来40年間展示されていない。ギャラリーの改築が計画されており2018年の再オープンを飾るに相応しい展示のために、本屏風の修復が待たれている。修復作業は、ワシントンDCの日系修復所にて行われている。

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