アッシャーノ・サンティッポリート教会(イタリア)主祭壇壁画の保存修復

  アッシャーノ・サンティッポリート教会は、世界遺産に登録されているシエナ歴史地区から東に約30kmのアッシャーノの街に建つ。
 修復助成対象は、その主祭壇に描かれた『聖会話』をテーマとするフレスコ画(高さ5m、幅7m)である。1400年代後半から1500年代前半に描かれたものでイタリア・ルネッサンスを象徴する美しい作品であるのみならず、ラファエロが制作に関わっていた可能性があることから西洋美術史においても重要な意味をもつ。
 壁画は、長い期間放置され、過去の杜撰な修復が原因と考えられる傷みが作品を蝕み、かけがえのない文化遺産が失われてしまう危機的局面を迎えており、一刻も早い修復が求められている。

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