サウスカロライナ大学教育財団(アメリカ)所蔵
1920年代の日本文化記録フィルムの保存

  サウスカロライナ大学教育財団は、1801年に設立された州立のサウスカロライナ大学を教育的なあらゆる面でサポートする財団である。
 修復助成対象は、1920年代に米国フォックス社が日本へスタッフを派遣し、風習、政治的行事、宗教的儀式、産業、自然災害等、当時の日本のありさまを広範囲に撮影したもので、米国内で放映されたドキュメンタリーフィルム(合計約2,438m)である。また、日本人カメラマンも採用され共同で撮影するなど、日本と米国のマスメディアの初期の関係を知る上でも重要な文化財である。
 経年による劣化が激しく、当時の貴重な日本の風俗文化等の記録が今にも消失するかもしれない危機的状況にあり、急ぎ修復保存が必要である。

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