マチュピチュ遺跡(ペルー)の石造建造物遺構「太陽の神殿」の保存修復

  「天空の古代都市」として世界に知られる世界遺産『マチュピチュ遺跡』は、インカ帝国(15世紀中頃)の遺跡で、約200の石造建造物遺構がある。中でも重要な「太陽の神殿」遺構では、火熱に弱い石材(花崗岩)の劣化が顕著である。発掘調査時に、生い茂っていた灌木、樹木を切り払い、遺構の内側で燃やしたことが原因とされている。また、発掘された時点で、石積みの目地がずれて隙間ができており、近年になって地衣類の繁殖の問題が生じている。
 この「太陽の神殿」遺構の保存、修復、整備を、ペルー国政府文化庁の要請と協力のもと、2012年から3年計画で行っている。

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