ケルン東洋美術館(ドイツ)所蔵 雲谷等益筆「山水図」の修復

  ケルン東洋美術館は、ウィーンの大企業家一族の出である美術品蒐集家アドルフ・フィッシャーにより、東洋芸術のあらゆるジャンルに亘ってその歴史的な展開を一望できるようにした、ヨーロッパでも初めての美術館として1909年に設立された。
 修復助成対象は、江戸時代の萩藩御用絵師である雲谷等益の寛永年間中期1630年頃の作と推測されている。小品ながら、よく制御された墨調と繊細な筆触、澄明な彩色が美しい 山水画である。
現状は、本紙に多くの折れ、皺、シミ等損傷が目立ち、画趣を損ねている。修復は日本で行われる予定。

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