トルコ共和国カマン・カレホユック遺跡における遺構保存

 トルコ共和国のほぼ中央に位置するカマン・カレホユックは、径280m、高さ16mの丘状遺跡で、1985年以来「文化編年の構築」を主目的として発掘調査を行っている。
 中近東に存在する無数の丘状遺跡では、多くの発掘調査が欧米の研究者を中心に行われてきたが、保存に関しては有効な手段が施されてきたとは言えない。
 アナトリア考古学研究所では、現地で入手可能な資材と技術を活用し、発掘区の保存を行ってきた。本年度においても更なる丘状遺跡の保存の在り方を模索しつつ、この技術の改良とその方法の普及に努める。

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