サンボー・プレイ・クック遺跡群（カンボジア）の保存修復

　サンボー・プレイ・クック遺跡群は，カンボジアのほぼ中央に位置する古代都市址である。アンコール王朝の前身国家となるチェンラ王朝の首都「イーシャナプラ」に比定されている。アンコール・ワット寺院の建立より遡ること約500年，西暦7～8世紀に最盛期を迎えたこの都城址には豊かな森の中に煉瓦造祠堂の寺院群が多数残されている。
　本事業では，遺跡群内で最も大型の複合寺院であるプラサート・サンボー境内の中央に配されている複数の煉瓦造祠堂の保存修復工事を実施する。