ダルヴェルジン・テパ遺跡(ウズベキスタン)出土 王族塑像の修復

 かつての日ウ共同調査を2006〜2007年の調査団(団長小山満)に引継ぎ、ダルヴェルジンテパ第二仏教寺院址で2006年に発見されたのがこの赤い三角帽子の頭部像で、両掌に収まるほどの小さな像である。すでに第一寺院址でこれより大きい王侯像が発見され、クシャーン王族と解されている。今回の場合もこの系統を引く人物像として、遺物の炭素年代測定では3〜4世紀の可能性が高い。
 修復は、表面に対して強化処理や剥落止めを行い、中の土や漆喰層の強化および彩色の剥落を止め、博物館での保存管理および展示に活用できる状態にすることを目的としている。

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