アフガニスタン流出文化財「壁画片」の保存修復

 修復対象となる文化財は、7〜8世紀頃に描かれたとされるアフガニスタン仏教壁画片。バーミヤーン、フォーラーディ両遺跡から盗掘されてわが国へ流入してきた。現在、総数42点の壁画片を2006年度から3年計画で修復している。2007年度は11点の修復を完了し額装した。残された壁画片は24点、小片は数点まとめて1額装とし、合計10額装として本年度修復する。これらの壁画片は当時の仏教芸術を伝える貴重な文化遺産である。脆くて弱い壁画片は修復の難易度が高い。過去の脆弱な修理跡もあり可能な箇所は再修復し安定したマウントに再構成する。

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