米国ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン美術館所蔵 
江戸時代の女乗物の修復

 18世紀終わり〜19世紀初めの女乗物。外側には徳川将軍家とその近親者によって使われた三葉葵の紋があり、内側には狩野派の画家によると思われる源氏物語の一場面や蓬莱山が描かれている。
 乗物の内側に描かれた絵がめくれ、ひび割れや絵の具の剥落が生じているが、乗物そのものの保存状態は比較的良いため、本体の分解は極力抑えて内側の絵だけをはずし、修復しようとするもの。
 本美術館の日本セクションは現在休館中で改修の上2011年春頃の再開を予定している。再開した際には日本セクションの中心的な展示物にしたいと考えている。修復は米国にて行われる。

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