カトマンズ渓谷(ネパール)・パタン宮殿の修復

 世界文化遺産に指定されているカトマンズ渓谷のパタン宮殿は、マッラ王朝後期にあたる1647年〜1734年に建てられた、南北に並ぶ複数の中庭建築と層塔からなるネパールの伝統的な建築様式を代表する建造群である。過去に大きな地震の被害を何度か受けて、多くの建築が応急修理のまま現在に至っており、最南端のスンダリ・チョークは崩壊の危険から10年前に公開されなくなるなど、オーストリアの援助によって修復されたパタン博物館のある中庭を除いて、全般に修復が必要な状態である。
 今年度はスンダリ・チョークで最も主要な建築空間である中庭にあるトゥサ・ヒティと呼ばれる水場の修復をおこなう。

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