アフガニスタン流出文化財「壁画片」の保存修復

 修復対象となる文化財は、7〜8世紀頃に描かれたアフガニスタン仏教壁画片。バーミヤーン、フォーラーディ両遺跡から不当にも切り取られわが国へ流入してきた。これらの壁画片は当時の仏教芸術を伝える貴重な文化遺産である。現在、総数42点の壁画片を3年計画で修復している。2007年度は7点の修復を完了し、2008年度は16点の修復を予定。壁画片は土塊でできているため脆くて弱く修復の難易度は高い。過去の脆弱な修理跡もあり可能な箇所は再修復し、安定したマウントに再構成する。
 全ての修復完了後、アフガニスタンの国情が安定次第返還される予定である。

Copyright (C) The Sumitomo Foundation. All Rights Reserved..

前ページに戻る