古代都市ウストゥアルマ(ウクライナ)から出土した
中国漢時代の漆器函3点の修復・復元のための事前調査

 クリミア半島南西の古代都市ウストゥアルマに所在する紀元後1世紀の貴族墓から発見された中国漢時代の漆器数点の内の3点で、化粧箱と想定されている。これまでのところこの種の作品としては最西端の地で発見されたものであり、しかも同墓室にはローマ時代の銅器、装飾品も数多く伴出しており、この地がまさにシルクロードの文化交流の要の一つだったことを証明している。
 漆器は発掘後の地上環境によりかなり損傷を受けており、現地調査によってどこまで復元できるか明らかにする。調査は日本の漆芸家北村昭斎氏が行う。

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