トルコ共和国カマン・カレホユック遺跡出土遺構保存

   カマン・カレホユック遺跡は、トルコ共和国のほぼ中央部に位置し、1986年の発掘開始以来、「文化編年」を主目的とする発掘調査が行われている。2004年時点で4文化層が確認されているが、その「文化編年」を構築している発掘区、強いて言えば出土した遺構を如何に長期間保存するか、そして如何にしてそれらを次世代に継承していくかが、考古学の発掘調査に関わる研究者にとって一つの大きな課題であった。当初、ポプラ材で構築されてきた保護屋根は、ここ数年で鉄骨を取り入れるようになり、保護屋根の耐久性が確認されるのみならず、建築期間短縮にも役立っている。2004年時点では鉄骨で組んだ発掘区は23発掘区あるが、本助成により、残り10発掘区を鉄骨で組み保護屋根の構築を行いたいと考えている。

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