「州信」印 花鳥図屏風 紙本著色 六曲一隻 (縦147.05cm 横351.50cm)

ベルリン東洋美術館所蔵屏風の保存・修復

 本屏風には狩野永徳の筆であることを示す「州信(くにのぶ)」の印が捺されているが、その描法的特徴からすると永徳より一世代前の画家の筆と思われ、後印とする説が有力である。
 現在は六曲一隻として保存されているが、本来はおそらく一双で四季花鳥図を構成する屏風の右隻部分にあたり、花鳥をもって春夏二季の景色を表現したものと思われる。館蔵品の中の近世絵画としては特にすぐれた桃山時代(16世紀)の作品で、日本でも何度か展示されたことがあり、よく知られた優品である。
 修復は2年計画で日本で行われる。

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