ケオ寺(ベトナム)の鐘楼の修復

  ケオ寺は、ハノイの南130kmのタイ・ビン省にある、ベトナムの仏教の発展と密接に結びついた歴史建造物遺跡で、広大な敷地のなかに大小12の芸術的な建造物がある。建立は李朝時代(11世紀)で、その後さまざまな歴史的変遷を経てきたが依然として本来の価値、とりわけ芸術的建築の価値を保っており、ベトナムの重要文化財に指定されている。
 鐘楼はケオ寺の12の建造物のうちの1つで、高さ12mの三重の塔であり、各階に鐘が設置されている。鐘楼は正方形の床面に、3層の屋根、16の柱をもったユニークな木造宗教建造物であり、この種の建物で3階建て以上のものはベトナムでは稀である。
 本事業では、屋根及び損傷の激しい木材部分の修復を行う。

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