杏葉:馬具の一種

大英博物館所蔵日本古墳出土品の保存・修復

  英国人技師ウィリアム・ゴーランドは明治4年(1871)大阪造幣寮が開設されるに当たり、招聘され、明治21年(1888)まで在職した。ゴーランドはその在職期間中に日本の古墳を多数調査し、古墳研究に先鞭をつけ、日本の考古学界に大きな足跡を残した。
 大阪府東大阪市の芝山古墳もゴーランドによって発掘された古墳の一つで、馬具、須恵器など多数の出土品が大英博物館にコレクションとして納められている。日本の古墳出土品としては西洋で最大のものであるとともに、日本の考古学史上重要なものとして知られており、その調査分析が急がれていた。
 本事業では、出土品のうち約800を数える破片類を分析し、可能な限り復元を図る。

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