作者不詳 紙本著色 「鷹図」
    (左 縦107.7cm 横49.6cm  右 縦109.8cm 横48.76cm)

 エドアルド・キオッソネ東洋美術館(ジェノバ、イタリア)所蔵鷹図6点
 の保存・修復

 鷹狩りは中世から江戸時代末期まで日本の武家社会のなかで培われた伝統であり、この時代には武士の好みを反映して、多くの鷹図が描かれている。 
 本図の作者は不明であるが印章は「ダイセン」と読める。正確な制作年も不明であるが、おそらく16世紀の作であると思われる。画題・画質ともに日本美術を紹介するのにふさわしい作品であるので、イタリアでの旧修復時に独立したパネル仕立てに変形されてしまったものを、今回六曲一隻屏風に修復する。
 修復作業は、2年計画で、オランダ・ライデンの修復所で行われる。

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