イワン・ドゥイチェフ研究所(ブルガリア)所蔵ビザンティン写本の

保存・修復事業 (継続)

  ブルガリア国立ソフィア大学付属イワン・ドゥイチェフ記念スラブ・ビザンティン研究所には451点のギリシャ語及びスラブ語写本が所蔵されている。主として北部ギリシャのセレス修道院とコシニッツァ修道院からブルガリアにもたらされたもので、その制作時期は9世紀から19世紀に及ぶ。手写しされたテキストは新約聖書を中心に典礼書、神学文献、法律文献、手紙等多岐にわたり、歴史上極めて重要なものが含まれている。素材はほとんどが羊皮紙であり、カビや虫食いが進行している。
 '97〜'00年度の4年に亘り、日本からの技術指導のもとで修復を行ってきたが、今年度は修復用の機械を購入し、今後自力で修復出来る体制の確立を目指す。

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