(台座 104cm四方 高さ150cm)

神輿

 積川神社の創建は古く、「延喜式」に記載されたいわゆる式内社であり、和泉国五社の一社として古くから崇拝されてきた。
 神社に所蔵される本神輿は、淀君奉納のものとされているが、屋根枠には「永正八年八月十 積川御社宝」との墨書が見られることから、永正8年(1511)室町時代後期の作であると推定できる。現在大阪府下では、室町時代にまで遡る神輿は3基しか確認されておらず、貴重な文化財である。
 現状では神輿として担うものではなく、破損が著しく保管庫に収蔵している状況で、部材の脱落欠損があり、彩色の剥離・剥落が著しく、速やかな修復が必要である。

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