像高24.6cm

木造虚空蔵菩薩坐像

  龍門寺は、寺伝によれば、岩城朝義が造営を始め、子の常朝が父の遺志を継いで建築を続け、3代目の清胤の代、応永17年(1410)に七堂伽藍が完成した岩城氏の菩提寺である。
 本像は、像高24.6cmと小振りな造りではあるが、面貌は端正にととのえられ気品がある。作風から中央仏師によって制作されたと考えられているが、いわき市には同時期のものとして、複数の虚空蔵菩薩像が遺されており、この地方における虚空蔵信仰の広がりを物語る作例として貴重である。
 2011年3月11日の東日本大震災の際に、高さ91cmの須弥壇より台座、光背とともに落下、像の頭部、体幹の各割矧ぎ部の全てが外れバラバラになりほぼ全壊状態となった。

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