本紙 縦 516.0p 横 532.0p

 元禄豊後国絵図

  江戸幕府は国ごとの絵図である「国絵図」の作成を4回(慶長・正保・元禄・天保の各年間)命じているが、仕様統一、国境確保など行った元禄度の国絵図は、近世日本の「すがた」を知る上で重要な資料である。
 しかし現在、正・副本とも残存例が少ない。臼杵市には幕府へ上呈した豊後国絵図が慶長・正保・元禄度の三回とも揃って残っている。残念ながら、保管が充分行き届いていなかったため、絵画の損傷が大きいことが惜しまれる。
 本件は、現存する豊後国絵図のうち最も重要な慶長国絵図の修復に続き、この元禄国絵図を修復するものである。縦・横5メートルを越える大型図であって巻物の形態で残されているが、料紙の劣化がひどく、虫損、しみ、破れ、裏打ち紙や紙継ぎの糊離れによる欠損が生じていて展開さえ困難な状況である。通算で4ヵ年の修復計画のうち今年度は最終年度。

Copyright (C) The Sumitomo Foundation. All Rights Reserved.

前ページに戻る