本紙 縦 424p 横 386p

 絹本著色 浄土曼荼羅

 本図は、江戸時代初期の制作と思われる、作風および筆力に優れた浄土曼荼羅の大作である。この軸のため特別に織られた幅400pにもおよぶ
広幅な料絹が用いられていることから、制作に特別の重要性があった事が推測され、輪王寺に伝存する同様の広幅な料絹を用いて描かれた仏画と併せ、他に類例の少ない遺品として絵画史上にも価値が高い。 
 近年、軸の全体に、料絹の浮き、絵の具の剥落が認められるようになった。また本紙の欠損を招く恐れの強いヨレ、折れも多く見られる。毎年一度、本尊として法要に用いているために至急の修復が必要。

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