本紙 縦 49.0p 横 54.3p

 紙本著色  小早川隆景(たかかげ)画像

 宗光寺は、もと雲門山匡真寺(きょうしんじ)と称し、天正5年(1577)に、小早川隆景が父母である毛利元就夫妻の年忌法要にあわせ、新高山城の城内に創建された寺院である。
 残念なことに、本図は賛の部分が失われているが、文禄3年(1594)に大徳寺黄梅院の玉仲宗e(ぎょくちゅうそうしゅう)が賛をした米山寺蔵小早川隆景像(重要文化財)と図樣上の共通点が見られ、同じ原画を写し取ったものか、どちらかが元になって写された可能性が高いなどのかなり近い関係が推測される。
 現状は、表装裂の破損著しく、本紙も糊離れが進み開閉もきわめて困難という劣悪な状態で早急な修復が必要。

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