屋蓋径 8.0p 高 11.5p

 舎利厨子

 南北朝時代の制作と推定される小形の円筒形舎利厨子。厨子中央に六角形五輪塔を据え、まわりに四天王像が囲繞する。扉や壁面には仏伝図などが色鮮やかに彩絵される。天井には天蓋が表されるなど、小さいながら見事な荘厳が施されている。
 小品でありながら、彫刻、絵画は優れた出来映えを見せている。修復し往時の姿を復元することが切に望まれる作品である。また各部材が遊離するものの、欠損個所は少なく(扉1面、四天王像1躯など)、当初の姿に復することが可能であり、修理仕様として、厨子の組み立て、欠失箇所の補い、遊離部の補修を行う。

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