本紙 縦  444.0p 横 410.0p

 絹本著色 高雄胎蔵界曼荼羅図

  本紙が、縦444p横410pの大曼荼羅図である。阿波藍で染めた絹本に金銀泥で描かかれる。410の諸尊は、のびのびとした的確な線描により、安定感のある像容に描かれる。
 弘法大師が天長年間に制作させた京都神護寺の「高雄曼荼羅(国宝)」は痛みが激しい。模写本が後に数点制作され最もすぐれたものがこの地蔵寺本である。寛政11年(1799)に模写。京の専門の画家の他阿波から観(かん)瑞(ずい)が協力する。
 永年本堂に掛けられていたが、画面下部の下地が弱り上部の紐がきれる等傷みが進んでいる。修復は本年から3ヵ年の計画で行われる。

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