本紙 縦 155.5p 横 167.0p

 紙本金地着色 秋草図(あきくさず)屏風

 本図は、江戸時代(17世紀末〜18世紀初頭頃)に描かれた秋草図屏風である。
 二曲一隻の金地屏風に萩や薄、菊などを濃彩で表し、画面左下に「伊年」印を押す。俵屋宗達の工房ないしは、その後継者による作品の様式的な特徴をよく伝えている。
 個人宅に長く収蔵、使用されていたため、現状は画面の各所に破れや亀裂、汚れ、絵具の剥落、また縁裂の擦れや襲木の欠け等、全体に傷みが生じている。修復は、本紙は補修を施し、表具を新調する。
 修復後、佐野美術館の展覧会にて初めて展示、公開する予定。

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