像高 158.5p

 木造薬師如来立像

 岩国市本郷町の建立寺は、もともと安養院と呼ばれていたが、寛文2年(1662)に建立寺と号するようになった。所在する山代地域は、毛利藩の直轄地で、建立寺には毛利公の歴代の合同位牌があり毛利の菩提寺として栄えた。
 薬師如来立像は、その造形から平安時代後期の制作とみられる等身大の仏像で、建立寺が以前安養院といった頃の本尊。
 現状は部材の一部が脱落し、また像全体に傾きが生じるなど劣化が進行しており、早急に修理が必要な状態になっている。

Copyright (C) The Sumitomo Foundation. All Rights Reserved.

前ページに戻る