「後宇多上皇院宣(遠江浜松庄内岡部郷安堵)」    (縦 33.5p 横 49.8p)

賀茂別雷神社文書(かもわけいかづちじんじゃもんじょ)

  賀茂別雷神社文書は、平安時代以降、皇城鎮護の神として尊崇されてきた上賀茂神社の歴史を反映した古文書と日記・記録類がまとまって現存する史料群である。
 平安時代後期から室町時代中期までが中心の巻子装文書の中には、「後嵯峨上皇院宣」「後宇多上皇院宣」「後花園天皇綸旨」等の貴重文書があり、内容は当神社の摂社となっていた貴布禰社の本社からの分離独立と、田地・山野支配をめぐる文書群と、室町時代(15世紀)に賀茂社御師宛に出した神馬・太刀の引進状である。
 来る平成27年に斎行される「第42回式年(しきねん)遷宮(せんぐう)」の古文書修復事業として、虫損、折れ、糊離れ等、経年の損傷が目立つ巻子装19巻を8ヵ年計画で修復する予定、本年度は3年目にあたる。

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