安国寺住職任命書 応永三年 1396年   縦 33.4p 横 54.0p

 安国寺什物(文書3点)

 安国寺は、足利尊氏が夢窓国師の勧めにより、後醍醐天皇の菩提を弔い、また、元弘の変以来の兵乱の犠牲者の霊を慰めるために、奈良時代の一国一寺の制(国分寺)に倣って、全国66国2島(壱岐・対馬)に置いた寺。
 本事業の対象は、壱岐の安国寺に残された、応永三年(1396)安国寺住職任命書・応永十年(1403)聖福寺住職任命書・応永十三年(1406)安国寺寺領書の3点。いずれの文書にも記されている「花押」は、まぎれもなく室町幕府第3代将軍足利義満のもので、壱岐に現存する数少ない中世文書として、極めて貴重な史料である。
 現状虫損による欠失や裏打紙の糊離れがみられ、早急な保存修理が必要。

Copyright (C) The Sumitomo Foundation. All Rights Reserved.

前ページに戻る