銅鐸 正面 高さ 116.0 p

  鐘巻(かねまき) 銅鐸(どうたく)

 鐘巻銅鐸は、道成寺南方の水田から宝暦12年(1762)に出土した弥生時代の銅鐸。制作年代は1世紀後半から3世紀初頭とされ、弥生時代に使用された銅鐸の中でも新しい段階、銅鐸の最後の時期にあたるもの。豪壮な規矩をもち最大限に装飾された文様、精美な形状は他に類例が乏しい。
 道成寺にとっては安珍・清姫の釣鐘へ連なる鐘として位置づけられ、寺の所在地の鐘巻を銅鐸の前につけ、大切に保管してきた。
 修復は、X線写真撮影によって内部クラックを把握し、銅鐸全体へ防錆処理、ならびに災害等の振動対策として、樹脂含浸・塗布による強化を行う。さらには銅鐸に負担を強いている歪な支持台を新調する。

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