像高 42.0p

  木造阿弥陀如来坐像

  愛知県稲沢市の古刹性海寺は、寺伝によれば、弘仁年間(810〜824)空海が創建、愛染明王を本尊とし、境内に塚を築いた。この塚が現在の地
名大塚のもとと伝わる。
 今回修復する阿弥陀如来坐像は、様式から平安時代後期の制作と判断される。現在は、客殿の本尊として厨子内に保管されているが、全面に施された後補の泥地彩色が当初の表面仕上げや、進行しつつある彫刻面の朽損を覆い隠してしまっている。
 修復は、本体に塗られた泥地彩色を除去し台座組み違いの修正、また彫刻面の朽損、矧ぎ目の緩み、後補部の形状不整合を修正する。

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